爽やか王子は悪魔のような人でした



「そんなにあいつのこと好きなのかよ。」



「え、今なんて?」



よく聞こえなくて聞き返すと荒木くんに引き寄せられた。



「……きゃっ、荒木くん?」



荒木くんはニコニコ笑いながら屋上の扉のほうを見ている。


まるで、なにか勝ち誇ったような顔。


そして、



「ーーんっ!」



唇を奪われてしまった。



「あ、らきくん、やっ…ちょっ、ん…」



抵抗しても私の力じゃ叶わなくて意味がない。



ちょっと、なんで私がキスされてるの?
わけわかんないよ…もう…
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