爽やか王子は悪魔のような人でした




気分転換に中庭あたりを散歩してると静香に会った。



「あ、結菜ちゃんじゃん。」



「あ、うん…」



どうしよう、静香に言ったほうがいいの?


相談はしたい。でも内容が内容だし、
静香は七瀬君の姉だ。



「結菜ちゃん、泣きそうな顔してる。
どうかした?私でよければ話聞くよ。

あと、あんま我慢しなくていいからね。」




「……っ!うっ…えっく…」



静香の言葉で私は泣き崩れる。




「ちょっ、結菜ちゃん?」



「……あのね、私っ…最低なのっ…」



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