爽やか王子は悪魔のような人でした
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「そっか、そういうことがあったんだ。」
静香に全部話した。
「本当、私、最低……」
私がボソッと呟くと静香は首を振った。
「最低かどうかは私にはわからない。
どっちもどっちだと思うし、だいたい私は第三者だから。
でもね、今はそれを考える時間じゃないわ。今はとりあえず一刻も早く聖夜と仲直りしなきゃ。
じゃないと、自然消滅するわよ。」
ーードクッ
自然消滅、そんなのは嫌だ。
「や、ダメなの…っ!」
自然消滅して他の女の子を好きになってほしくない。