爽やか王子は悪魔のような人でした




ーーー
ーー



「そっか、そういうことがあったんだ。」



静香に全部話した。



「本当、私、最低……」



私がボソッと呟くと静香は首を振った。



「最低かどうかは私にはわからない。
どっちもどっちだと思うし、だいたい私は第三者だから。


でもね、今はそれを考える時間じゃないわ。今はとりあえず一刻も早く聖夜と仲直りしなきゃ。


じゃないと、自然消滅するわよ。」




ーードクッ



自然消滅、そんなのは嫌だ。



「や、ダメなの…っ!」



自然消滅して他の女の子を好きになってほしくない。
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