爽やか王子は悪魔のような人でした
「ちょっ、どうしたの、七瀬君。
表情とオーラと声、全てが怖いよ?」
「………ごめんごめん。
でもさ、あいつの話、しないで?
それだけでイラッてするから。」
すぐに王子スマイルを取り戻す七瀬君。
「や、そんなつもりじゃ……ごめんね?
なにかあったんだね、私じゃ夏川さんの代わりにはなれないのかな?」
心配してるフリをして、
ここぞとばかりに告白するギャル。
「佐原さん、ありがと。優しいんだね。」
あ、あのギャル、佐原さんっていうのか。
なんていう考えは置いといて。
七瀬君の言葉に顔を赤らめる佐原さん。