爽やか王子は悪魔のような人でした
さっき、付き合わないって言ったばかりじゃないか。
てか、そういう問題以前に私が好きなのは七瀬君だ。
まずはその気持ちをはっきりと伝えなきゃ。
「あのね…私の好きな人はーー」
私がそう言いかけたところで七瀬君が遮る。
「それ以上、言うな。聞きたくもねぇ。」
そう言って資料室を出て行った七瀬君。
なんで?なんでこうなっちゃうの?
そんなに聞きたくなかった?
私の好きな人を聞くなんて時間の無駄?
七瀬君がなにを思ったかわからない。
「私が好きなのは七瀬君なのになぁ…」
でもなんか勘違いしてるように見えた。