爽やか王子は悪魔のような人でした



目的地についた。

目的地は水族館だったらしい。



「おぉ、水族館か。何年ぶりだろ。」



松村先輩の反応はまあまあ。



「はぁ?水族館かよ。つまんねーな。」



七瀬君はブツブツ文句を並べる。



私?私はもちろん、



「やったぁ!水族館っ!」



嬉しいに決まってるじゃん。



「おまえテンション高すぎ。
たかが飼われてる魚を見るだけじゃん。

なにがいいの?面白くもなんともねーよ。」



本当、七瀬君は冷めてる。
少しくらいテンション上げようよ。




「でも、水族館だよ?お魚だよ?
泳いでるんだよ?いっぱいだよ?」



水族館は本当好きだ。遊園地といい勝負くらい好き。



「ふふっ、楽しみっ!」



自然と笑みがでる私を七瀬君は呆れたようにみていた。
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