爽やか王子は悪魔のような人でした



「七瀬君、おしおきとか意味わかんないんですけど。」



「は?俺の本性バラそうとしただろ。
それ、なんで?」



「え、それはあんたを困らせてやろうと思ったからに決まってるじゃん。」



私がそう言うと七瀬君は呆れていた。



「おまえバカ正直。
マジで本当のこと言うとは思わなかったわ。」



「私はあんたと違うからね。」



私がそう言うと七瀬君は不敵に笑った。



「だからだよ。ご主人様を陥れようとしたパシリはおしおきが必要だろ?」



そう言って七瀬君は私が逃げないように腕をつかむ。



「さて、なにをしてあげようかな。」



満面の笑みの七瀬君が逆に怖い。



「ちょっと、離してよっ!」



振りほどこうとするけど振りほどけない。
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