爽やか王子は悪魔のような人でした



「へえ、まだ強気なんだ。
なかなかやるね。そこは褒めるよ。

でもさ、それがそそられるんだよね。」



「ど、どういうことよ?」


そそられるってなに?
意味がわかんないんだけど。



「すごいそそられるよ、本当。

その強気がなくなるよう俺がみっちりしごいてやるよ。」



「ひっ…結構ですっ!」



楽しそうにそんな話をする七瀬君、
本気で怖いんですけど…



「あっ、そうだ、良いこと思いついた。」



イタズラを思いついた子供のように、
目をキラキラさせる七瀬君。
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