爽やか王子は悪魔のような人でした



「ねえ、今回のおしおき無しにしてあげようか?」



「え、いいの?」



「うん、もちろん。でもさ、」



そこまで言ってニコリと笑う七瀬君。



「でもその代わり、俺と付き合ってるフリしよっか。」



「…………………………は?」




付き合ってるフリ?なぜ?
意味わかんない。


晴天の霹靂とはこのことをいうのだろうか。違うかな?



「な、なんでよ?」



その言葉を発せれたのは時計の秒針が半周した頃だった。
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