爽やか王子は悪魔のような人でした



「え、だって、これから俺たくさんおまえを呼び出すし。

どうせいつかは誰か怪しむわけだし。

それだったら最初から言っといた方がいいかな、と。」




「ちょっ、待ってよっ!

そんなことしたら私、
あんたのファンクラブに殺されるわっ!」



「だろうね。」




「だから、無理。」



まだ私は死にたくない。
こいつと付き合ったとたん私の描いてた青春が消える。



「じゃ、おしおきだね。」



私の耳元でそう言う七瀬君。
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