爽やか王子は悪魔のような人でした



「あのですね、非常に言いにくいことなんですけど……私、七瀬君と付き合うことになりました。」



私がそう言うと少しの沈黙の後、



「……は?」


と戸惑いを隠せない会長さんの声。



「ちょっと、あんた、七瀬君の3か条、読んでないの⁉︎ 柴垣、七瀬君の3か条を読み上げなさい。」



さすが会長さん。
すぐに会員に指示する。



「あっはい。」


柴垣と呼ばれた会員は七瀬君第3か条を読み上げる。



「七瀬君の3か条。

その1 七瀬君にアピールしない。

その2 七瀬君に告白しない。

その3 七瀬君の言うことは絶対。です。」
< 37 / 304 >

この作品をシェア

pagetop