爽やか王子は悪魔のような人でした
「あのですね、非常に言いにくいことなんですけど……私、七瀬君と付き合うことになりました。」
私がそう言うと少しの沈黙の後、
「……は?」
と戸惑いを隠せない会長さんの声。
「ちょっと、あんた、七瀬君の3か条、読んでないの⁉︎ 柴垣、七瀬君の3か条を読み上げなさい。」
さすが会長さん。
すぐに会員に指示する。
「あっはい。」
柴垣と呼ばれた会員は七瀬君第3か条を読み上げる。
「七瀬君の3か条。
その1 七瀬君にアピールしない。
その2 七瀬君に告白しない。
その3 七瀬君の言うことは絶対。です。」