爽やか王子は悪魔のような人でした




「そうよ、ありがとう。
で、本当に七瀬君と付き合ってるの?」




「本当です。」



キッパリと言い切る。

すると会長さんの目がキッと細くなる。



「もう一度聞くわ。
あなた、七瀬君と付き合ってるの?」



しつこいなぁ…何度聞いても答えは同じ。



「はい、付き合ってます。」



「嘘よっ!」



そう言って会長さんは私のほっぺをつねる。



「いひゃい、いひゃいっ!」




ビヨーンとほっぺを伸ばしてくる。

反抗するも離してくれない会長。



「あんた、ちょっと水組んできて。」



そう言って会員にバケツを渡す会長。



「はい、わかりました。」



会員はそう言ってドアを開けた。
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