爽やか王子は悪魔のような人でした



「え……あ……」



ドアを開けた会員はよくわからない言葉を発していた。



「は?なによ、早く水を……え?」



会長も私のほっぺをつねったまま固まる。


てか、離してほしい。
なにがあるのかみたいんだけど。



そんなことを思ってると誰かの手が私に伸びてきた。


そして引き寄せられる。



「こいつ、俺のだから返してほしいんだけど、お取り込み中だったかな?」



……七瀬君だ。
顔はよく見えないけど今、王子様スマイルなんだろうな。


会長、顔赤いし。
< 39 / 304 >

この作品をシェア

pagetop