爽やか王子は悪魔のような人でした
「え……あ……」
ドアを開けた会員はよくわからない言葉を発していた。
「は?なによ、早く水を……え?」
会長も私のほっぺをつねったまま固まる。
てか、離してほしい。
なにがあるのかみたいんだけど。
そんなことを思ってると誰かの手が私に伸びてきた。
そして引き寄せられる。
「こいつ、俺のだから返してほしいんだけど、お取り込み中だったかな?」
……七瀬君だ。
顔はよく見えないけど今、王子様スマイルなんだろうな。
会長、顔赤いし。