爽やか王子は悪魔のような人でした
付き合ってるフリ決行開始
そして1時間目が終わり、休み時間となった。
「そろそろ教室、戻ろっか。」
「そうだな。」
そう言って私の手をギュッと握る七瀬君。
「七瀬君、手……」
「手?付き合ってることをみんなに知らしめるためにはこれが1番だろ。」
そう言って歩いてるうちに廊下の人通りが多くなる。
そして定番のヒソヒソ話。
「なにあの子、七瀬君の彼女なの?」
「嘘っ、私結構好きだったのに…」
「え、そんな可愛くないじゃん。」
みなさん、聞こえてますよ。
そういうのやめた方がいいと思いますよ。
「七瀬君、女子たちがなんか言ってくるんですけど。」
女子たちに聞こえないよう、小声で言う。
「まぁ、しょうがないだろ。
この俺と一緒にいるんだし。