爽やか王子は悪魔のような人でした
「いや、悪くは無いけど…」
七瀬君、料理上手なんだ。
やっぱり王子はなんでもできるのかな?
「じゃあなんでそんなに悲しそうなんだよ。」
呆れながら言う七瀬君。
「だって…なんか一応、嘘でも彼女じゃん私。女子力負けてるなって……。」
男子に女子力負けるなんて少しショック。
「は?おまえと女子力は無縁だろ。
てか女子力俺が高いみたいに言うな。
俺も女子力高いって言われたらショックだし。」
なんかもう…
「七瀬君って女子力っていうより、
完璧人間だよね。欠点が無い。」
七瀬君に勝てる気がしない。