爽やか王子は悪魔のような人でした
「あっ、でも裏表あるから完璧人間じゃないか。」
「…そうだよ。完璧人間なんていねーよ。」
七瀬君が完璧人間じゃないにしても、
私が女子力負けてるのは確かだ。
男子に女子力負けるとかあり得ないから。
七瀬君を越えれないとしても
少しくらいは近づきたい。
「七瀬君、お料理教えてくださいっ!」
料理下手な私は考えた結果、お願いする。
「ハァ?めんどくせーし嫌。」
お弁当を食べ終わったのか
寝転がる七瀬君。
「えー、いいじゃんか。ケチ。」
「ケチじゃねーし。てか、おまえが俺にケチって言うのはおかしいから。」
「いいじゃん、教えてよっ!」
断られてもお願いする。
だってここで折れたら負けみたいじゃん。
「ねぇ、いいじゃんっ!」
こちらを見ようとしない七瀬君の上に乗る。