爽やか王子は悪魔のような人でした
料理を教えてもらいます。
***
放課後。
「一緒に帰ろうか。」
王子スマイルでやってきたのは七瀬君。
「うん、少し待ってね。」
周りからの視線にだいぶ慣れた私は急いで準備して七瀬君と帰る。
「ねえ、七瀬君、
お料理、いつ教えてくれる?」
私がそう聞くと七瀬君は少し考えてから、
「今日でもいいよ。俺は。」
と言った。
「えっ、いいの?
じゃあ今日でお願いっ!」
善は急げだよねっ!
…料理が善かどうかは置いといて。