爽やか王子は悪魔のような人でした
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「今日はありがとう。」
今日はたくさん教えてもらった。
不器用な私だから、
まだ上手いとは言えない手つき、料理だけどまえよりはだいぶマシになった。
これは、七瀬君が教えるのが上手いからだよね。
「別に。で、1人で家に帰れるか?」
「帰れるしっ!」
「本当に?」
「本当っ!」
正直不安だけどこれ以上迷惑かけたくないし、なんもできないと思われるのは嫌だ。
「じゃーねっ!」
「……おい。」
帰ろうとすると七瀬君に腕を引かれた。