爽やか王子は悪魔のような人でした
「あの…これよかったら使って?」
「あ、ありがと。」
メガネちゃんからタオルを受け取り濡れた制服を拭く。
「ありがとうございます。かばってくれて。」
ぺこりと頭を下げられる。
「いえいえ、全然大丈夫です。
ところでメガネちゃんはなんでイジメられてたの?」
拭きながら聞く。
「私…七瀬君に告白してしまったんです。それがバレて……」
あ、そっか、確か七瀬君について3か条だっけ?に書いてあったもんね、
告白するなって。
「でも…なんでダメなんでしょう?
私はただ純粋に七瀬君が好きで、辛くて苦しくて。
恋を終わらせるために、七瀬君に気持ち、知っててほしくて告白したのに…
告白ってそんなにいけないことなんでしょうか…」