爽やか王子は悪魔のような人でした



「結菜さんとお付き合いさせてもらってる七瀬 聖夜です。」



王子スマイルでお母さんを味方につける七瀬君。


…てか、七瀬君の名前、聖夜だったんだ。初めて知った。



「あら、本当に?
あなたみたいな方が彼氏さんでよかったわぁ。

結菜は単純だから変な男に捕まらないか不安でね。」



七瀬君をいい人と信じきってるお母さんに言ってやりたい。


お母さん、騙されてますよ、と。



「では、もう学校行きますんで、
また後日、お邪魔させてもらいます。」



そう言って七瀬君は私の手を引いて学校に向かった。
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