爽やか王子は悪魔のような人でした




「七瀬君、こっち向いてぇ!」


「きゃー、今目あったっ!」


「手、振ってぇ!」



七瀬君と一緒に登校して思う。

七瀬君はアイドルかってね。



そしてそれにいちいち答える七瀬君。



「七瀬君、あんたも大変ね。」



「ん、あぁ、あーいうやつマジウザい。」



ボソリとニコニコ笑いながら言う七瀬君。



…本当この人すごいや。



「あー、マジウザい。はやく教室行くぞ。」



笑顔でそう言いながら私の手を引いて走る。



そしてあっという間に教室に着いた。



「ミキ、舞、おはよ。」


「ん?あ、結菜じゃーん、おっはー。」


「おはよー。」



そう挨拶して席に着く。



そうして今日1日が始まった。
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