爽やか王子は悪魔のような人でした
昼休み。
「お昼ご飯、行くぞ。」
ミキと舞が音楽に夢中で私たちの話を聞いてないからか王子様キャラじゃない七瀬君。
「うん、そうだね。」
そして教室を出る。
「あ、七瀬君、お手洗い行ってきていい?」
「…勝手にしろ。」
「ごめんね、ありがとう。」
そう言ってダッシュでトイレに行く。
トイレに入ってるとミキと舞の話し声が聞こえてきた。
「ねえ、結菜のことどーおもう?」
そういうミキの声。
「結菜か、七瀬君と付き合ってるのが少し気に入らないかな。
あんなに興味なさそうだったのに実は好きでしたってね。なんか騙された気分。」
「そうそう本当それ。
少しいや、だいぶムカつくわ。」
「うん、マジありえないよね。
もともとさ、少しウザかったんだよね、
あいつ。」