爽やか王子は悪魔のような人でした




「ねえ、その子困ってるじゃーん、
キミこの子の彼氏かなんか?」



さっきの人がそう言ってくれる。



「あ?そーだけど?てかおまえら誰?」



「通りすがりの勇者でーす。
てか、彼氏サン、キミモテるでしょ?

この子以外にも彼女いるでしょ?」



「いねーよ。」



少しキレ気味の七瀬君。



「えー、嘘だぁ。ま、いいけど。
でもその子楽しませてないでしょ?

男は彼女を楽しませなきゃダメだよ。
じゃなきゃ彼氏の資格なし。

俺が彼氏の方がその子楽しませれるよ。」



「…じゃあ、テメェが楽しませれば?
別に俺そいつのこと好きじゃないし、

別に彼氏じゃなくなってもいいから。」



そう言ってどこかへ行く七瀬君。
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