爽やか王子は悪魔のような人でした
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「俊くん、今日はありがとう。
本当にごめんね、七瀬君が……」
俊くんはメリーゴーランドにもジェットコースターにも私の乗りたいやつに付き合ってくれた。
「ううん、俺も楽しかったし。」
「じゃあね、バイバイッ!」
そう言って帰ろうとすると手をグイと引っ張られた。
「ちょっと、このまま帰すとでも思ってるの?」
急に口調が変わった俊くん。
「へ?まだなにか乗りたいの?」
「そうじゃないよ。せっかく楽しませてあげたんだからお礼がほしいな。」
ニコリと笑って言う俊くん。
「…お礼?なにがいい?」
私がそう言うと俊くんは私を壁に押し付けた。
「結菜ちゃん、かな。」
「………は?あの…」
「結菜ちゃんは静かにしとくだけでいいよ。」
ニコニコ笑いながら言う俊くんに恐怖を覚える。