現代のシンデレラになる方法
まさかのひなたからの衝撃発言。
絶対に浮気なんて、どんな理由であろうとしない子だと思っていたのに。
それなのに、俺とするために他の男に抱かれに行ったと、訳の分からないことを理由に裏切られた。
そんな中、2人目の突然の訪問者。
それはあの妹だった。
モニターに映る姿は少し慌てているよう。
話をこれ以上、ややこしくしたくなくエントランスホールまで降りて帰ってもらうことに。
別に、電話越しにでも良かったが、ここまで来てもらった奴に会わずに門前払いなんてさすがにできない。
「悪いけど、今取り込み中なんだ」
「分かってるよ、だけど私の話も聞いて」
「何?」
「私が言ったの、処女なんて厄介なだけだって、させてあげないと捨てられちゃうよって。だからお姉ちゃん焦って……」
「俺がいつそんなこと言ったんだよ?」
「男の人なんて皆そんなもんじゃない」
「ふざけるな、お前の周りの男なんて知らないが、俺はそいつらとは違う。男が皆そんなことを思ってる訳がないだろう。それを鵜呑みにするあいつもどうかしてる」
「恋愛経験少ないからしょうがないよっ」
「だからって」
「お願い、怒らないであげて……!」
必死に懇願する妹。
それを言いたくてわざわざここまで来たんだろう。
「……それは無理だけど、怒鳴ったり殴ったりは絶対にしないから。だから今日は2人で話させてくれ」
俺だって、そこまで寛大じゃない。
他の男に抱かれたなんてやっぱり悔しいし冷静ではいられない。