右周りの島





島の入り口には、看板が立っていました。



「おい!これ見ろよ。」


「なになに~♪」


「『この島は必ず右周りで周ってください。決して左周りはしないでください。』だって♪」


「何それ?」


「何か説明も書いてあるっぽいけど、古くてよく読めないんだよなぁ。」


「意味ないじゃん♪」



そう言って、みんなが笑いました。





「なぁ!俺おもしろいこと考えた♪」


「なに?ノブが悪いこと考えてる~♪」


「この島、左周りで周ってみねぇ?」





これが4人の運命を変える言葉になったのだと思います。



もしかしたら、もっと最初から運命は決まっていたのかもしれません。


そう。

例えば、東尋坊に来た時点から……



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