右周りの島





「橋まで来ちゃったね。何か起こるかもって期待してたのになぁ。」


「所詮こんなもんだって♪」


「そうだな。」




「ねぇねぇ、次どこ行こっか?」


「俺はどこでも。ノブは?」


「俺、名物の昆布ソフト食べてぇ!」


「私も食べたいかも♪」


「チカは?昆布ソフト食べる?」



「………。」



「おい?どうした、チカ?」



「………。」





呼びかけても返事をせずに、チカは4人と一緒に歩くだけでした。




やがて4人は、橋の真ん中まで来ました。


ノブ・大ちゃん・エミの3人はそのまま歩き続けましたが、チカだけが、橋の真ん中で、ピタリと止まりました。



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