youth diaryーぼくらの物語ー
プロローグ
私の一日は、罪悪感で始まり謝罪で終わる。
机の上には1枚の福沢さんと置き手紙。
『仕事に行ってくる。なるべく早く帰るよ。父』
そしてお決まりのように鳴る電話。
学校からだろう…昨日行って課題したから今日はもう良いでしょ。
しばらく鳴り続ける電話を見つめること数分、掛けてきた相手は諦めたのか、ぷつりとコールはやんだ。
「…ギター持ってくるね」
あの人が好きな歌を今日も弾く。
ずっと。父さんが帰ってくるまで。
あの人が寂しくないように…。
「ごめんね…おやすみ」
そう言って寝る。
これが私の一日。