愛し君へ
春くんの高校は夏の甲子園に出場し、そこで活躍した春くんにプロのスカウトが注目していた。 春くんは地元の球団を希望していたが、見事その希望が叶い地元球団への入団が決まった。

いまだ、私の母親に絡まれていた春くんが私をじっと見据える。

私の母親から離れ、「りぃ・・・」と今までよりワントーン低くなった声と、真剣な春くんの眼差しに私の体がピクッと反応する。
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