愛してるのに…
お疲れ様でしたー。

そう言って一番にスタジオを出た俺は
まっすぐ家に帰ろうとした。

だが、ビールを切らしていたことを
思い出してコンビニによった。

? 宏光?

呼ばれて振り返ると
ケンジだった。

ケンジは昔から仲のいい友達で
なんでも打ち明けられる存在だった。

ビールを買い込む俺をみて


ケンジ 家飲み?


と聞いてきた。


北山 1人寂しくな(笑)

ケンジ 俺も混ぜてよ(笑)

北山 しゃーなしだぞ(笑)

ビールとつまみをかって
ケンジと俺ん家に帰る。

ケンジ おじゃましまーす♪

北山 あーい。  
   ((客用のスリッパを並べる

ケンジ さんきゅっ

北山 てか、ひさびさだなー
   ((リビングにはいっていく

ケンジ 何ヶ月ぶり?
    5、6ヵ月?((ソファーにもたれ    床にすわる

北山 そんなとこじゃね?(笑)
   ((冷蔵庫にビールを入れる
   はい。((缶ビールをわたす

ケンジ ありがと!

北山 おうっ((ソファーにすわる



プシュッ

心地いい音が部屋に響く。

北山&ケンジ かんぱーい。

ゴクゴク…

北山 あー、うまいっ!

ケンジ 最高っ!
    でさ、宏光どう?

北山 なにが?

ケンジ 宏光の好きな女だよ(笑)

北山 あ、あぁ。



確かに、4ヶ月くらい前までは
れっきとした女好きだった。
男が好きなんて…いえるかよ…


ケンジ なに?まさか男にはしったとか?(笑)

北山 ………

ケンジ え、まじ?図星…?

北山  キモいよな…

ケンジ 俺、宏光なら大丈夫。
    引かない。キモくない。
    俺らの仲だろ?
    そんなんで壊れねーって(笑)

北山  ケンジ……
    ありがとう!

ケンジ おうっ!
    飲も!
    今日はとことんつき合う!

北山  おうっ!




飲みつぶれて
気づいたら朝だった。
    
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