純愛ハート
「モカちゃん…」

ドアからひょこっと顔出したのは彼方先輩じゃなくて…モカちゃんだった。

「真優先輩!大丈夫ですか?いきなりいなくなったので心配しましたよ~」

「ごめんね…迷惑かけて…」

「いーえ♪」

ニコニコ笑うモカちゃん、すごく怖い。

「真優先輩、一緒に帰りませんか?」

「えっ…」

正直…びっくりした。

てっきり…モカちゃんはあたしが嫌いなのかと思った…

「嫌ですか?」

泣きそうな顔をするモカちゃん。

「帰ろっか?」

あたしとモカちゃん保健室を出た。


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