純愛ハート
「でもっ!」

モカちゃんはあたしに人差し指を向けた。

「彼方先輩は譲らない気持ちは、こっちも同じですから!」

「うん…」

「私達はライバルです!真優先輩!」

「負けても恨みっこなしね?」

「もちろんです!」

あたしに…ライバルができた…

気が強くて…可愛くて…負けず嫌い…

でも…真っ直ぐな心を持った強い女の子…


「真優先輩!さよなら…」

モカちゃんはわざわざ…あたしの家まで送ってくれた。

「ありがとうね…」

「あ、真優先輩!いい友達ですよ!」

「友達…?」

ライバルじゃなくて…友達?

「いい友達と書いて、ライバルって言うんですよ!さよなら…」

モカちゃんは逃げるように帰った。

「バイバイ…いい…友達…」



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