純愛ハート
あたしは仁科 真優。中2。

内気な性格がブスでも泣ければ可愛くもない、普通の中学生。サッカー部のマネージャーでエースの彼方先輩に片思い中……

「仁科さん……」

ふいに後ろから呼ばれた。

「彼…平石先輩、何でしょうか?」

後ろには彼方先輩がいた。

「これ…直してくれないかな?」

彼方先輩は空っぽのドリンクと少しだけ濡れたタオルを差し出した。

「は…はい!」

「よろしく…」

彼方先輩はあたしの手にドリンクとタオルをゆっくり乗せた。


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