純愛ハート
ふわぁ…と羽が付いてるみたいに体が浮いた。

「きゃっ!平石先輩っ!」

あたしは人生初のお姫様抱っこを彼方先輩にしてもらった。

嬉しい気持ちと…恥ずかしい気持ちが…

入り交じった。

「静かにしないと…誰かに見つかるよ?」

いたずらっ子みたいに笑う彼方先輩。

「っ……」

あまりのカッコ良さに目を奪われた。

「とりあえず、保健室に行こうか…」

彼方先輩は人の目を気にせず、校舎へ入った。


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