帝国湯へ、いらっしゃい

「あの、泊まろうかと…」

…………


「琴先生」

「…はい」


「もっとよく考えて発言して下さい」


簡単にいってくれるよ、もう


「大丈夫だから」

何が大丈夫なんだよ



あーもう


「泊まったら襲う。だからお前には無理だ」

「だから、大丈夫」


…………

俺はもう、おあずけはご免なんだ


「来たらエッチするぞ。分かってんのか?」

「声が大きいよ」


「我慢できるわけない。分かってんのか?」

「……うん」



あ、そう

「言ったな」

「言ったよ」



「ほれ」と言ってから琴にカゴを渡した

「飯は任せた。俺は2階で買い物してくる」


「…分かった」
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