帝国湯へ、いらっしゃい

自分の横にコーヒー牛乳を置いた


「「よろしくお願いいたします」」


さあ。始めようか



…………

…………

互いに無言で駒を置く音だけが聞こえる



………

「龍ちゃん、やるね」

「まあね」


少しずつ、駒が減っていく




この勝負は営業時間までに終わる



なんだろ
終わらせたくないな


ずっと指していたい




――違うな


ああ、そうか


終わらせたくないのは
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