帝国湯へ、いらっしゃい

ーーー

財布よし

タオルよし

着替えよし



目の前には暖簾

いざ、出陣!


少しワクワクする

こんな気持ちはかなり久し振りだ


小さな頃は

虫を見つけるだけで

走るだけで

砂をいじっているだけで楽しかったもんだ



でも、大人になったら減った


仕事に追われ
時間に追われ


心のすき間をぬって出来た余裕の間に見つけたこの銭湯




暖簾をくぐったら

右は女湯
左は男湯


当然だが、左へ行く


靴箱に靴をいれて札を取る



木の板に『ほ24』と書かれている
おそらく手書きだろう


少しだけ剥げてる感じに歴史を感じた






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