帝国湯へ、いらっしゃい
そういえば
「今日って店が休みなんだよな?」
「そうだよ?」
あれ?
「風呂屋の人はどこの風呂に入るんだ?」
自分の家に別に風呂があるのか?
「え?お客さんと一緒だよ」
「休みなら入れないじゃないか」
「入れるよ」
「え、自分たちのために沸かすのか?」
「違う違う」
さっぱり分からん
「40センチくらいだけお湯を入れるんだよ」
「どういうこと?」
「たくさん入れたらお湯がもったいないから、
少しだけ入れて寝ながら入るんだよ」
なにそれ
「超、楽しそう」
「入る?」
「えっいいの!?」
「別にいいよ」
そうと決まれば
「ウチに寄って。着替え持ってくるから」