お姫様と若頭様。2nd
ーそんなある日のことだった。
私はベッドに縛り付けられたように動けない程、体が鉛のように重く感じた。
そんな私を見兼ねて赤司が食べ物を口に
運ぶけど、それも拒み続けた。
彼を想うと、胸が苦しくて。
張り裂けそうになって、
それでもやっぱり、
どうしても、彼の声が聞きたくて。
あの日、私の前で血を流して倒れ、
病院へと運ばれた彼。
そして、この間見た青白い顔で横たわる
生気を失ったような彼。
その顔を思い出せば、恐怖と罪悪感で会うことはできないと思った。
私のせいで…。
何度繰り返したかなんて自分自身、
わかるはずもなかった。
ただ無意識に、彼にごめんなさいと
謝っていたあの日以降。
今だってそれは変わらずで。
もう口癖のように
謝罪の言葉は溢れていた。
そしてそれと同時に、
自分への嫌悪感を強く感じていた。
だけど、
私の耳にある情報が入って来た。