お姫様と若頭様。2nd
朝起きれば、赤司の部屋にいることが当たり前。そう思えるほど私はこの生活に馴染んで来た。
そんな今日この頃。
なぜだか私は今、
赤司に負けたような気がした。
皆から信頼される赤司。
仲間も居らず、信頼もない自分。
"月とスッポン"
"天と地"
頭の中でこのワードが巡っては、
私を傷つける。
今まで私の方が上、勝ってるなんて思ったことは、比べたことはないけれど、
きっと今の私と赤司じゃ、
人として上にいるのは赤司だ。
必要とされる赤司、
必要とされない私。
居場所なんてどこにもないのだと、
無言で語っているようだ。
助け…?
誰に求めるというの?
誰が助けてくれるというの?
私なんてただのお邪魔虫。
ここ以外に私がいれる場所なんてない。
彼を…皆を忘れられたら、
どれほど楽だろうに。