お姫様と若頭様。2nd



ー数日後



「ぅ…ん……」



病院を出てからずっと
赤司の家で暮らしている。

赤司は一人暮らしのようで、
この広い部屋に家族や親戚は来ない。




「お、起きたか?」


「…ぅん」


「お前また魘されてたぞ」

「……」


どうやらここに来てからもずっと
寝ては魘されての繰り返し。

その度に起きているらしいけど
全然記憶がない。


ただ寝不足で体が弱っていってるのが
わかる。


限界…近いかもしれない。




「飯食っとけよ」


そう言って手渡してくるのはいつも通り
コンビニ弁当。

誰かに買いに行かせてるらしいが。



「お腹…あんまり空いてなぃ……」


寝不足な上に食欲が全くなくて。

食べても気分が悪くなるだけで
正直食べたくない。




「はぁ〜お前なぁ…」


赤司が呆れるのも無理ない。

ここに来てから
ほとんど毎日こんななのだから。










「…仕方ねぇから予定変更。



……あいつの居場所、教えてやるよ」







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