...向日葵と真夏の片想い*
教室まで戻ってきた俺は、少し力を入れてドアをガラッと開ける。
「あ、悠真。
お帰りー」
愛夏と話していたのであろう咲良が、こちらを見てぶっきらぼうに言う。
「おう」
「遅いよ悠真ーっ! 待ってたんだよ俺ー!」
「まだいたのかよ……」
突然出てきた龍に呆れつつ愛夏の方を見ると、目が合ってニコッと微笑まれる。
……可愛い。
ただ単純にそう思う。
昔からずっと思ってたけど、最近はよりそんな風に思うようになってきた。
何でだろうな。