空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~

ま、ま、まったくもぉぉーーー!!


祐輔は肩を震わせて笑ってる。


睨んでやったけど、我ながら、迫力は全然なかったと思う・・・。


それが悔しくて、そして恥ずかしくてたまらない。


「あ、あんたは、どういうつもりなわけ!? なんであたしの中庭での時間を邪魔すんの!?」


あたしの一番大切な時間なのに!


よりによって、あんたが邪魔することないじゃない!


あたしショックだったんだからね!?


「なんでこんなことしたの!?」

「そりゃ簡単な理由だ」


祐輔は机に腰掛け、足を組んだ。


そして斜め目線であたしを見る。


「そろそろ限界なんだよ」

「限界? なにがよ?」

「いろいろ。だから、もう変わらなきゃならないんだ」

「?」


あたしは首をかしげた。


なにこの、禅問答みたいな会話は?

< 109 / 244 >

この作品をシェア

pagetop