空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~
「由依、あたし、明日から祐輔にどんな態度をとればいいのかな?」
中庭のことも当然気になるけど。
さしあたって、あたしは明日からも祐輔と会うんだ。
これからずっと毎日。
・・・・・・どうしよう。
祐輔の気持ちを知ってしまったのに、これまで通りというわけには、いかない。
『それは、佳那の気持ちしだいだと思うよ?』
「あたしの気持ち?」
『佳那はどう思ってる? 祐輔の、佳那への感情を』
「それは・・・・・・よく分かんない」
『祐輔の言う通り、祐輔の気持ちは許せないものだと思う?』
許せない?
混乱しているのは事実だけど、そういうのとは違う気がする。
嫌だとか、ましてや、許すとか許さないとかとは。
『祐輔もさ、辛かったんだと思うよ』
佳那が、静かな声で言った。
『だって佳那は、祐輔の親友の彼女でしょ? ずっと自分を責めていたんじゃないかな』
「・・・・・・・・・・・・」
『責めていたから、今まで告白できなかったんだと思う』