空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~
どんなに悔しかったろうと思うよ。
どんなに辛かったろう。どれほど悲しかったろう。
この世に生まれた者が、生きる。
そんな、当たり前のことすら許してもらえなかったとしたら。
真っ赤な血を流しながら生きたいと望み、大樹は戦った。
そして苦しんで、苦しんで、苦しみ抜いて・・・
結局そのまま、死んでしまった。
なんの望みも果たせないままで。
・・・・・・そんなの、あんまりだよ。
どうして受け入れられる?
『死んでしまったんだから、しかたがないから諦めろ』なんて。
無理だよ。そんなの。
そんな言葉を受け入れるには、あまりにも大き過ぎるんだ。
大樹のこれまでの戦いと、苦しみと、悲しみが。
存在そのものが。
だから、せめてあたしが守るんだ。
大樹の意思と希望を。
大樹が望んだ永遠の誓いは、今もこの世にしっかりと生き続けているって。