空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~
あたしが大樹の存在を感じ続ける。
大樹と共に生き続ける。
それは、あたしにしかできないことなんだ。
あの庭で、大樹と永遠の愛を誓った、あたしにしかできない。
生きることをやめてしまったと言われるなら、それでもいい。
気付かないふりをしていると言われても、かまわない。
都合の良い幻想と言われても。
殻に閉じこもっていると言われても。
言い訳と言われても、何と言われても、かまわない。
それで大樹を守り続けていけるのなら、あたし、全部受け入れる。
あたしが大樹の望みを果たしてあげるんだ。
祐輔がずっとあたしを守ってきてくれたように。
あたし、大樹を守ってあげたい。
だからあたしは変わらない。
今までも、この先も、ずっとずっとずっと。
あたしの全てを、大樹に捧げ続けるよ。
永遠の愛を。
だから、だから・・・・・・
「だから、ごめんなさい。祐輔」
泣きながら、あたしは胸の内の全部を吐き出した。
涙は止まらない。
でも気持ちを伝えているうちに、あたしの声が強さを取り戻した。
あたしは自分で決めたんだから。
そうだよ。誓ったんだから。