空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~
ビクッと体が大きく震えた。
頭の中が真っ白になる。
自分の唇に触れているものが、祐輔の唇だと理解するのに時間がかかった。
強く強く唇を押し付けられ、やっと頭がハッキリする。
あたし・・・・・・祐輔にキスされてる!?
「や・・・だ!」
顔を捻じって抵抗して、唇を離した。
でも祐輔は許してくれない。
あたしの頬を大きな両手で挟み、のぞき込む。
「オレがどれほどお前を好きか・・・・・・思い知れよ」
そしてまた噛みつく様にキスされた。
ほんのわずかの唇のすき間さえ許さない。そんなキス。
すごく激しくて、息が苦しい。
祐輔の息も動きも、激しかった。
初めて知る、その荒々しさが・・・・・・怖い。
祐輔の制服を引っ張って抵抗したけど、力じゃ全然かなわない。
全身で壁に押さえつけられ、抵抗を封じられる。
そして続く、激しいキス。
何度も何度も角度を変えて、唇を奪われて。
そのたびに感じる祐輔の息。
唇から、熱さと激しさが、あたしの中に流れ込んでくる。
祐輔の熱に翻弄されて、頭と胸が熱く火照った。