空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~

由依は興奮してきたのか、目に涙が浮かんでいる。


赤く潤んだ目で、涙声で叫んだ。



「どうして強引にキスなんてしたの!?」


「お前には分かんねえんだよ! それに関係ねえっつってんだろ!」


「分かるし、関係ある!」


「いくら佳那と友だちでも、それとこれとは別なんだよ!」


「それでも、関係あるの!」


「なんの関係があるっつんだよ!」


「あたしが・・・・・・あんたのことを好きだからよ!」



祐輔が、怒鳴り声を飲み込んだ。


驚いた表情で、由依のことを見つめている。


あたしも驚いてしまって、両目を見開いた。


由依? いま、なんて・・・?



「あんたのこと、ずっとずっと好きだったの! 一年の頃からずっと!」


「・・・・・・・・・・・・」


「本気で好きだった! ずっと見つめ続けてきた!」


「・・・・・・・・・・・・」


「でも叶わないって、分かってた! 祐輔が好きなのは、佳那だって気付いてたから!」



由依のギュッと閉じられた両目から、涙がポロポロこぼれた。



「誰も傷つけたくないから、ずっと我慢してきたのに・・・・・・」


「相坂・・・お前・・・」


「なんで男のあんたが、それくらいの我慢もできないのよ! ばかやろー!」

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