空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~

「今回のことはさ、全部あたしの自業自得なんだ」


ますます面食らう言葉が、由依の口から飛び出てきた。


自業自得って・・・。


それこそまさに、あたしが言うべき言葉じゃない?



「佳那、あたしの告白、聞いてくれる?」


そう言って由依は、真剣な顔でゴクリとツバを飲み込んだ。



「告白? なんの?」



由依は言いにくそうに口をモゴモゴさせ、困ったように眉を下げる。


熱で赤い顔が、ますます赤くなった。


そしてゴロリと横を向き、あたしに背中を見せる。


いかにも気まずそう。



な、なんなんだろういったい。


ものすごく言いづらい告白らしいけど、なんの告白?


・・・まさか・・・・・・



「佳那、あたし実は、あなたのことが好きなの・・・」


とか、言われたりするんだろうか?


それなら確かに大問題だけど。



「佳那、あたし実は・・・」


一瞬ギョッとして、あたしは次の言葉を待った。


由依は一呼吸置いて、思い切ったように話し出す。



「あたし実は、最初は祐輔が目当てで、佳那に近づいたんだ」

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