空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~

一生、秘密にしていようと決心してたの。


なのに結局バレちゃった。


あたしの汚い下心が、全部、佳那にバレちゃった。



あの時は、もう気を失うかと思った。


恥ずかしくて恥ずかしくて。



下心とかさ、秘密とか、必死に隠し続けてた物。


それが、ぜーんぶバレちゃった時の衝撃ってね・・・


んもう、すさまじいんだよ。


いっそ、地球をコナゴナに破壊しちゃいたい! って思うくらい。



もうダメ。全部失った。

なにもかも、おしまいだ。

どうしようどうしようどうしよう。



泣いて泣いて、悩んで悩んで・・・・・・


悩み過ぎて、熱が出ちゃったの。


脳がオーバーヒートしちゃったんだと思う。



佳那に合わせる顔がない。


きっともう友だちとは、思ってもらえない。


そう絶望していたんだ。



そんな風に寝込んでたら、エカテリーナの連絡が来て。


熱なんか、出してる場合じゃないと思った。


あたしのせいで、佳那が最終処刑場に・・・!



気が付いたら

パジャマのままで、タクシーに飛び乗っていたんだ。

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